2008年 09月 28日
AUTO YASHINON 35mmの実力診断
ヤフオクでは富岡光学と書いてあれば、売価は1.5倍くらいになるときもあるプレミアつきのメーカー製である。
ツァイスと書いてあると3倍になるから、そこには及びませんが、オールド国産レンズでは最も評価の高いレンズの一つが、富岡光学製のヤシノンレンズなのだ。
といわれているが、ホンマ?という疑問もあり、自分でテスト。
屋外で使っている限りは、
・ヤシノンブルーよ呼ばれる独特のブルーの発色がある(デジタルのオートWBでもはっきりわかる)
・さすがに逆光には強くない。かなりフレアが入って真っ白になります。
というのくらいはわかりますが、詳しく見たらどうなのでしょう。
比較対象を選ぼうにも35mmはあまり持っていないから、SIGMAのデジタル用大口径標準ズーム17-50mm F2.8 と昔のレンズ代表で、PENTACON 29mm F2.8 を引っ張り出し、同条件で撮影してみました。
1. YASHICA AUTO YASHINON 1:2.8 f=3.5cm
2. SIGMA DC 18-50mm 2.8
3. PENTACON electric 2.8 29mm
撮影条件は全て、Canon EOS40D ISO200 1/60sec F2.8 WB=5600K
PENTACONのみ、画角が違うので、ちょっとだけトリミングしてます。
SIGMAのズームが一番色が濃い目に出ているのは、さすがに現代のマルチコーティングの進化の成果、しかしカメラのメーカーほどには差が出ていない感じです。
ブルーの発色が特徴的なYASHINONですが、この比較で見る限りは、ブルーの発色というよりも、ブルー以外の発色がちょっと薄い印象です。
街中で構えていると、ブルーというよりもシアンが強く出る印象ですが、この比較でも全体的にYASHINONは、シアン系のトーンになっています。
好き嫌いはあると思いますが、癖があるから私は選びやすいと思う。
冒頭に逆光に弱いと書いたのですが、1980年代製のPENTACONよりも強いですね。
PENTACON、東ドイツのツァイス製でYASHINONより20年も後に製造されているのに、この写真でも黒の部分が浮いてきています。
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by nominomi0 | 2008-09-28 16:14 | YASHINON 35mm 1:2.8