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PowerShot G10 インプレッション 3(解像度編)

Canon G10 のレビュー3回目は解像度。
EOS 40DやEOS KISS X2をも凌ぐ1470万画素の高解像度は、果たしてデジタル一眼レフを凌ぐのかという、買う前から興味があった問題を検証してみます。
目玉は、PowerShot G10 と EOS 40D の同条件比較!

まずは、普通にどれくらいか試してみた。
PowerShot G10 インプレッション 3(解像度編)_f0169533_1330289.jpg


壁に雑誌を立てかけて、これの右下部分にある説明文を等倍まで拡大してみます。
ISO100でjpegのLモードで、プログラムオート、露出補正+1/3してます。
影と日向が混在するのは、わざと悪い環境での嫌がらせ。(笑

望遠側と広角側で、どっちも雑誌がいっぱいになる距離から写してみた。

PowerShot G10 インプレッション 3(解像度編)_f0169533_13331640.jpg
広角側(フルサイズ換算で28mm相当)



PowerShot G10 インプレッション 3(解像度編)_f0169533_1334371.jpg
望遠側(フルサイズ換算で140mm相当)



さすがに1470万画素、めちゃくちゃクリアです。
ちなみに記録はしていませんが、EOS 40Dで同じ条件を試したところ、キットレンズを装着した画像よりも明らかに解像度は上でした。
ちょっとショックで、10秒ほど絶句。

気を取り直して、次は色見や雰囲気も含めた比較を行います。
昨年8月に購入した愛機、EOS 40DとPowerShot G10の比較です。
がんばれEOSとちょっと一眼レフに肩入れしたい気になってきました。^_^;

見本はこちら。正月らしく羽子板です。横に撮っているのは、ブログを書きやすくと見やすくするためです。
PowerShot G10 インプレッション 3(解像度編)_f0169533_133752100.jpg


この写真を同じポジションから撮影して、PowerShot G10とEOS 40Dを比較してみました。
条件は、どっちもjpegのLサイズを撮って出しのままで、EOSの高輝度時の階調調整はオフにして、ホワイトバランスは太陽光で固定してます。
フォーカスを合わせた場所は、真ん中ちょい右側の口と襟元のあたり。

PowerShot G10 インプレッション 3(解像度編)_f0169533_13422510.jpg
Canon EOS 40D
EF-S 18-55mm 1:3.5-5.6 IS
ISO100 50mm F5.6にて撮影


PowerShot G10 インプレッション 3(解像度編)_f0169533_13451195.jpg
Canon PowerShot G10
ISO100 50mm付近 F6.3にて撮影



明らかに解像度はG10の方が上です。ちょっと硬すぎて立体感がない気もしますが、たぶんに一眼レフ信仰からのひがみもあるので(笑)まあおいといて、どう見ても詳細度はコンデジG10が上でしょう。

ただ、色見については同じキヤノンだから違わないだろうと思っていたら、意外な差が出てびっくり。
さすがに40Dは色見もグラデーションも豊かな階調表現です。

ここで、ふと「そういえば、EOSのキットレンズって解像度がいまひとつだった!」ということに気が付き、価格の割には解像度に定評がある(新品は実売3万円程度、それでもコンデジ一台買えますが)シグマの50mmマクロレンズに付け替えて、改めて比較してみました。

PowerShot G10 インプレッション 3(解像度編)_f0169533_1353073.jpg
Canon EOS 40D
SIGMA 50mm 1:2.8 EX MACRO
ISO100 F6.3にて撮影


PowerShot G10 インプレッション 3(解像度編)_f0169533_1355304.jpg
Canon PowerShot G10
ISO100 50mm付近 F6.3にて撮影



いきなりEOSの解像度があがりました。やっぱり100万画素を超えるとレンズ性能がモロに出てしまいます。
EOS KISS F の価格とG10の価格が1万程度の違いなので、どうなんだ?という声もありますが、KISSのキットレンズ付よりもG10のほうが解像度が上なんですから、当然の結果といえるでしょう。

で、一眼レンズならではのレンズ交換で、シグマのマクロレンズ(5年くらいの前のデジタル対応以前のタイプ)に交換しただけで、ほとんど見た目には解像度は変わらなくなりました。

色見や深みはどちらもホワイトバランスは太陽光で一致させているにもかかわらず、EOS 40Dの圧勝!
エンジンが古くても、画素数が少しくらい少なくても、大きなCMOSの余裕でコンパクトデジカメには出せない表現が可能なところが、やっぱり一眼レフですね。

コンデジはIXYやCyberShotなどは普通1/2.5インチ程度のCMOSをつんでいますが、G10は1/1.7インチとコンデジ最高クラスの大きさ。
それでもその4倍以上の大きさを誇るAPS-Cサイズにはまったく勝てないようです。
特に深みという点では、必要以上にエッジが立っていて平面的な表現になってしまうようです。


と、言っておきながらですが、それでもこの大きさでここまで写れば、サブ機としてはまったく文句ないレベルですけどね。


次回、「ボケ味編」 へ続く

by nominomi0 | 2009-01-04 14:07 | インプレッション

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